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優れた「にじみ」の画仙紙、紙漉き体験、山梨県の手漉き(手すき)和紙
有限会社 山十製紙
0556-42-2511
10:00~17:00(月〜金)

「西島手漉あかり紙」

お待たせいたしました。試作品完成です。

あくまでもシンプルな形状

いにしえの街並みに灯をともす

山梨県郷土伝統工芸品「西島手漉和紙」で 1274(文永11)年5月17日 の入山を表現。

八角にこだわり角をいさぎよくそぎ落としました。

和紙は楮

耐久性を追求し、原料は楮を選びました。厳選された楮の素材を西島手漉和紙伝統の溜め漉きで漉きました。「おおむらさき」で培った素材の生かし方、テクスチャーにこだわり、思い切り繊維の流れを主張してみました。

他の紙は日に当たると黄ばんできますが、楮は日に当たることで白さを増します。そして年数を重ねるごとに煤けていきます。この時間の変化も楽しみです。

小さく見えますが、60cmの高さがあり、台座の板は5cm重量は4kg、ちょっとやそっとの風ではびくともしません。

商店街に並べるということで、不意の雨や雪など、和紙が一番苦手の水に対する工夫も施してあるので万全です。

また、木の色にもこだわり墨衣の黒、これにも水に強い染料を使いました。

電灯もLEDを使いメンテナンスフリーとしました。あかりの色も柔らかい温かい色を選びました。

枝垂桜

夜になると身延町の町の木、枝垂桜が浮かびだすしかけをつくり華やかさを演出します。「あかり」を点灯させると和紙ごしに浮き出る桜に心が躍ります。

昼の装い、晩の装い

ひとつの「あかり」の中にいくつも表情を変えます。刻々と変化する町の中にいにしえの、いさぎよい、りんとした伝統のうつくしさを表現しました。